奥多摩町を流れる日原川支流の小川谷にある鍾乳洞。年間を通じて11度という洞内は、夏はひんやり涼しく冬は暖か。荘厳な雰囲気の白衣観音をはじめ、巨大なカエルを思わせるガマ岩など幻想的な景観が楽しめる。とくに新洞部分の巨大な石筍、石柱の数々は、約40分の洞内めぐりのハイライト。平成8（1996）年には日本庭園の特殊技法のひとつといわれる水琴窟が設置され、厳かな雰囲気の鍾乳洞の中で優雅な音が楽しめる。

東京の奥、2000メートルを超す雲取山の麓にある日原あたりの山の中を走る。日原鍾乳洞は天然記念物で、一周40分の探検の間に、蓮華岩など多くの鍾乳石や十二薬師、地獄谷、三途の川と命名された造形と水琴窟が楽しめる。日原鍾乳洞から少し進んだところに高さ90メートルの細長い梵天岩と小川の大滝が見える。見上げると相当高いところにトロッコが行き来している。採取した石灰石を運んでいるという。日原森林館、日原ふるさと美術館、大沢国際ます釣り場、日原渓流釣り場がこのあたりにあるレジャースポット。日原渓流釣り場では、虹鱒やイワナなど釣った魚を河原で味わうこともできる。